
本記事でわかること
- 中国から日本や海外のサイトにアクセスする方法
- 中国で使える信頼性の高いVPNサービスの選び方
- 中国でVPNを利用するための具体的な手順
- 無料VPNを使うリスクと問題点
- 中国で使えるVPNの選び方やポイント
中国にはグレートファイアウォールという強力なインターネット検閲システムが存在し、海外サービスへのアクセスが制限されています。
VPNはこの規制を突破できるツールとして知られていますが、世界的に有名な「NordVPN」が中国で使用できないという報告が相次いでいます。
本記事では、NordVPNが現在中国で実際に利用可能なのか、公式の見解と実地検証の結果を基に詳しく解説していきます。
中国で使えるVPNと選び方のポイント
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サービス名 |
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|---|---|---|---|---|
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月額料金 |
8.33ドル~ |
360円~ |
9.92ドル~ |
36ドル/3ヶ月~ |
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対応国数 |
105ヶ国以上 |
72ヶ国以上 |
25ヶ国以上 |
16ヶ国以上 |
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サーバー数 |
3,000台以上 |
1,300台以上 |
非公開 |
非公開 |
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同時接続数 |
8台 |
10台 |
6台 |
3台 |
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ノーログ方針 |
あり |
あり |
あり |
なし |
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返金保証 |
30日間 |
30日間 |
14日間 |
なし |
中国ではNordVPNが接続不可の状態が続いている

NordVPNは、世界的に高い評価を受けているVPNサービスの一つです。運営元のTefincom & Co., S.Aはパナマに本社を置き、111ヶ国以上に6,000台を超えるサーバーを展開しています。
しかしながら、現在NordVPN は中国国内でほぼ利用できない状況が継続しています。
かつては中国でも接続できた時期がありましたが、中国政府によるインターネット規制が一段と厳しくなったことにより、NordVPNのサーバー構成がブロックされてしまいました。
この現状はNordVPNの公式サイトのFAQページでも明記されています。
現在、Windows、iOS、Android、macOS、Linuxいずれのプラットフォームでも、NordVPNの公式アプリは中国国内では基本的に機能しない状況が続いています。
難読化サーバーも中国では使用できません。出典:NordVPN公式サイト
インターネット上には以前に接続できたという古い情報も残っており、混乱しやすい状況ですが、これから中国へ渡航する方は、現在の時点ではNordVPNが使用できない可能性が極めて高いということを認識しておく必要があります。
複数都市での実際の接続検証結果
公式見解だけでなく、実際の接続テストも実施されています。
中国でのビジネス経験が豊富な売国奴専門チームが、中国の複数都市で検証を行いました。
検証は以下の都市で実施されました。
- 天津、蘇州、余姚、南昌などに拠点を置く地域での日常的なテスト
- 北京、上海、広州、厦門といった主要都市への出張時の確認
Windows PCやiPhoneなど複数のデバイスを使用した検証でも、いずれの都市でもNordVPNへの接続は不可能でした。
また、日本、香港、韓国、台湾、シンガポールといったアジアの主要サーバーのほか、アメリカやイギリスのサーバーへの接続も試みましたが、すべて接続失敗に終わっています。
難読化サーバーでの接続も失敗
NordVPNには難読化サーバー(Obfuscated servers)という、VPN通信自体を検出されにくくする特殊な機能が搭載されています。
以前は厳しい検閲下でもこの機能を使用することで接続できる可能性がありました。
しかし現在の中国では、この難読化サーバーも機能していません。
プロトコルをOpenVPNに変更して難読化サーバーに接続できる場合も存在しますが、実施されたテストの範囲では接続成功事例がありません。
2025年11月も中国で利用可能|おすすめのVPNサービス!

NordVPNが使用できないとなると、中国でLINEやGoogle、YouTubeなどのサービスを利用するには、代替のVPNサービスが必須です。
幸いなことに、NordVPN以外でも中国での接続実績が報告されているVPNサービスは複数存在します。
2025年11月最新!中国で使えるVPN
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サービス名 |
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|---|---|---|---|---|
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月額料金 |
8.33ドル~ |
360円~ |
9.92ドル~ |
36ドル/3ヶ月~ |
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対応国数 |
105ヶ国以上 |
72ヶ国以上 |
25ヶ国以上 |
16ヶ国以上 |
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サーバー数 |
3,000台以上 |
1,300台以上 |
非公開 |
非公開 |
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同時接続数 |
8台 |
10台 |
6台 |
3台 |
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ノーログ方針 |
あり |
あり |
あり |
なし |
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返金保証 |
30日間 |
30日間 |
14日間 |
なし |
※スクロールできます。
ExpressVPN - グローバル展開の信頼性高いサービス

主要スペック
- 料金:1ヶ月12.95ドル、6ヶ月9.99ドル/月、12ヶ月8.33ドル/月
- サーバー数:3,000台以上(105ヶ国)
- 同時接続数:最大8台
- 運営会社:Kape Technologies
- サポート:24時間365日(日本語対応可)
- 返金保証:30日間
シンガポールを拠点とするExpressVPNは、世界105ヶ国以上に展開する大手VPNプロバイダーです。
特筆すべきは、その高速な通信速度と安定した接続性。
動画ストリーミングや大容量ファイルのダウンロードでも、ストレスなく利用できます。
また、充実した日本語サポートと30日間の返金保証により、初めてのVPN利用でも安心して試すことができます。
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MillenVPN - 日本企業による安心のサービス

主要スペック
- 料金:1ヶ月1,580円、1年540円/月、2年360円/月
- サーバー数:1,300台以上(72ヶ国)
- 同時接続数:最大10台
- 運営会社:アズポケット株式会社
- サポート:24時間365日(日本語対応)
- 返金保証:30日間
日本企業が運営するMillenVPNは、コストパフォーマンスの高さが特徴です。
10台までの同時接続が可能で、家族やグループでの利用に最適。
日本語によるきめ細かなサポートも魅力の一つです。
高度なセキュリティ機能と安定した通信速度を備え、特にプライバシー保護に力を入れています。
月額360円からという手頃な価格設定も、長期利用を考える上で大きなメリットとなっています。
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12VPX - 中国での利用に特化した専門サービス

主要スペック
- 料金:1ヶ月19.99ドル、6ヶ月13.17ドル/月、12ヶ月9.92ドル/月
- サーバー数:非公開(25ヶ国以上)
- 同時接続数:6台
- 運営会社:Wanwire B.V.
- サポート:メールのみ(英語)
- 返金保証:14日間
オランダを拠点とする12VPXは、中国のインターネット規制への対応に特化したサービスを提供しています。
特に中国本土からの接続に最適化されており、安定した通信品質を実現しています。
ただし、サポートは英語のみとなるため、英語でのコミュニケーションに不安がない方向けのサービスといえます。
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UCSS - 高速通信に特化したアジア発のサービス

主要スペック
- 料金:3ヶ月36ドル、12ヶ月108ドル
- サーバー数:非公開(16ヶ国以上)
- 同時接続数:3台
- 運営会社:UCSS
- サポート:メールのみ
- 返金保証:なし
韓国に本社を置くUCSSは、Shadowsocks技術を活用した専門的なVPNプロバイダーです。
中国での利用に特化した設計により、高い安定性と通信速度を実現しています。
料金は比較的高めですが、長期的な利用を前提とした質の高いサービスを提供しています。
特に、安定した高速通信を重視するユーザーに適しています。
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よくある質問と回答

中国でのVPN利用は違法ですか
VPNの利用は中国の法律上「グレーゾーン」に分類されています。
公式には政府未承認のVPNの利用は規制対象とされていますが、実状では外国人の旅行者や駐在員が個人的にVPNを利用したことで罰せられたという公式な報告はほぼありません。
無料VPNを利用しても大丈夫でしょうか
無料VPNの最大の問題点は、セキュリティポリシーが不透明であるという点です。
最悪の場合、悪意を持って通信データを窃取される危険性も考えられます。
セキュリティポリシーが明確で信頼性の高い大手有料VPNの利用をお勧めします。
VPN利用によってどのようなアプリが使用可能になりますか
VPNなしでは中国で利用できない主なアプリ・サービスは以下の通りです。
VPNを使うと中国で使えるようになるアプリ
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カテゴリー |
中国で使えない |
|---|---|
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SNS・メッセージアプリ |
Line、Facebook、Instagram、X(Twitter)、WhatsApp、Messenger、Telegram、BeReal |
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検索エンジン |
Google、Yahoo検索 |
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メールアプリ |
Gmail |
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動画サイト・VODサービス |
YouTube、Vimeo、ニコニコ動画、中国国外のVODサービス全般(Netflix、TVer等) |
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ニュースサイト |
BBC、ニューヨーク・タイムズ、ロイター |
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コミュニケーションツール |
Google Meet |
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クラウドストレージ |
Google Drive、Dropbox、Box |
|
ショッピング |
Amazon Japan、メルカリ、ラクマ、楽天市場、Yahooショッピング |
|
生成AIサービス |
ChatGPT、Claude、Perplexity、Gemini、Grok、Genspark |
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その他 |
Wikipedia、Dify |
NordVPNで日本から中国の動画は視聴できますか
いいえ、視聴することはできません。日本から中国国内限定の動画サービスを視聴するには、VPNで中国のサーバーに接続する必要があります。
NordVPNは中国国内にサーバーを配置していないため、この目的での利用には適していません。
渡航前に準備すべきことは何ですか
最も重要な準備は、中国へ出発する前に、日本国内でVPNサービスの契約とアプリのインストールをすべて完了させておくことです。
中国に到着してからでは、VPNサービスの公式サイト自体がブロックされてアクセス不可になっており、アプリストアからもVPNアプリが削除されている可能性が高いです。
現地での新規準備は非常に困難であるため、必ず渡航前にスマートフォンやPCへのセットアップを済ませておきましょう。
まとめ

NordVPNが中国で使用できない現状について、公式見解と実地検証結果を基に解説してきました。
要約すると、NordVPNは中国政府による規制強化の影響を受け、正規アプリと難読化サーバーの両方が中国国内では利用不可の状態にあります。
中国政府のアクセス制限回避には、信頼性の高いVPNサービスの利用が最も効果的。
ExpressVPNをはじめとする高品質なVPNを使用することで、以下のメリットが得られます。
VPNを利用するメリットのおさらい
- 中国国内から安全に日本や海外のサイトにアクセスできる
- 個人情報とプライバシーの保護ができる
- 中国でも日本と同じようにネットやアプリ、ストリーミングサービスが使える
中国でインターネットを快適に利用するためには、信頼性の高いVPNサービスの選択が不可欠です。
中国で使えるVPNと選び方のポイント
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サービス名 |
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|---|---|---|---|---|
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月額料金 |
8.33ドル~ |
360円~ |
9.92ドル~ |
36ドル/3ヶ月~ |
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対応国数 |
105ヶ国以上 |
72ヶ国以上 |
25ヶ国以上 |
16ヶ国以上 |
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サーバー数 |
3,000台以上 |
1,300台以上 |
非公開 |
非公開 |
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同時接続数 |
8台 |
10台 |
6台 |
3台 |
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ノーログ方針 |
あり |
あり |
あり |
なし |
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返金保証 |
30日間 |
30日間 |
14日間 |
なし |
VPNの選び方のポイント
- 渡航前のVPN契約と設定完了
- 中国の規制状況に応じたサービス選択
- 安全性とプライバシー保護の重視
- 定期的な最新情報のチェック
- 適切な利用目的の遵守
これらのポイントを押さえることで、中国滞在中でも安全かつ快適なインターネット利用が可能になります。
ご自身の用途に合わせて、最適なVPNサービスを選択してください。